才能の科学 人と組織の可能性を解放し、飛躍的に成長させる方法 [Kindle]

  • 河出書房新社
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感想・レビュー・書評

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  • 「全ての人の頑張った時間は無駄じゃない、人生に近道なんてない」

    スポーツ、学問、ビジネス、芸術あらゆるジャンルにおいてトップクラスになるためには天賦の才じゃなくて努力一択ってことを教えてくれる本!!!

    この本をすんなり読めているのも今までの人生で言語を扱い続けた経験の成果なんやな〜

  • 1部、2部、特に面白く読めた。スポーツの観点に偏っているが、参考になる。宗教のとことか、プラシーボ効果とか。

  • 努力こそ重要

  • とても面白く大変示唆ある内容であった。

  • とても面白かった。

    「才能」という言葉には、自分自身も相当バイアスを持っていたことに気付かされた。「才能」や遺伝子に関する偏見や問題を、さまざまな事例や近年の科学的な研究を交えて取り上げる。著名なスポーツ選手も出てきて、面白い。

    そして、生まれつきの「才能」よりも、環境・努力・意識などの後天的要素の方が、はるかに個人の成長に与える影響が大きいと、教えてくれる。とても建設的で健康なアプローチがいくつも紹介されていて、なんだかとても励まされる。

    「才能」という概念に縛られている人は、自分の能力や才能が固定されていると信じる傾向にある。自分で自分の可能性を閉ざしてしまいがち。逆に、失敗を失敗と思わず、努力や学びに対してポジティブな態度を持っている人は、成長し続けることができる。

    人はどういう瞬間に心に火が灯り、本気で成長したいと思うのか。どうやったら困難な課題を克服できるのか。どうやったらやる気や努力を維持できるのか。信条がどれだけ力をもたらすのか。教える側の心構えは。

    たくさんのエピソードや科学的検証に裏付けされているので、説得力があるし、面白い。この著者の他の本も読んでみたい。

  • 世間一般的に「才能」と呼ばれているものが何なのか、学術文献を引用しながら説明している。多数の有識者の考察に加え、卓球選手だった著者の経験も踏まえて結論を導き出しているので、説得力がある。一流スポーツ選手が取り入れていることを参考にすれば、自分もまだまだ成長できる気がした。時折、読み返したい。


  • 生まれつきの天才はいないらしいことが書かれている。
    何事も練習によってのみ、天才の域に達することができるというのは、信じ難いところもあるけど、妙に納得させられもした。
    強いて言うなら、一つの物事に莫大な時間を投資するほど没頭できるということが唯一の才能か。

    自分と力量の差がとてつもない人に出会ったとしても、自分の才能のなさに絶望する必要はなく、その人を超える量と質の練習を持ってすれば越えることも可能という謎の自信に繋がった気がする。

  • 音楽の天才であるMozart、数学の天才Euler、テニスの才能を持つR. Federer。
    彼らは神から愛されて産まれてきて、音楽や数学やテニスをするために産まれてきたーつまり天才ーといわれる。

    確かに、子供も一を聞いて十を知る人はいるように思える。それを才能の差と呼ぶ人もいる。

    はたして才能とは何か?というストレートな質問に対して答えるのが本書。

    答えは極めてシンプルである。
    生まれながらにして才能をもつ人はおらず、あるのは練習量の差だけ。ただそれだけ。

    この質問に対して、
    では、どの程度練習すればよいのか
    なぜ、練習をたくさんしても人と差がつくのか
    と疑問に思うかもしれない。

    これも答えはクリスタルクリアーである。
    練習時間は1万時間。これ以下で世界のトップレベルになった人はどの分野問わず例外はいない。
    では、なぜ、同じ練習でも差がつくのか。車の運転は積算すれば毎日運転する人であれば1万時間を優に超えるだろう。彼らはみな運転のプロなのか。否。それは、練習の集中度による。
    つまり、集中して1万時間がポイントであり、これ以上でもこれ以下でもない。

    そんなバカな。と思うかもしれないが、クロアチアの研究者は我が子で実験をしたそうだ。
    自分の子をチェスの世界プレイヤーにするため子供の頃から教育をさせた(音楽にしなかったのは、チェスは世界ランキングを定量化できるため)。
    その結果は?

    なんと3人の子供全員が世界トップのチェスプレイヤーとなった。
    (ちなみに実験者の父と母はいずれもチェスの素人だった)
    たまたま出産した3人が全員チェスの才能に恵まれて産まれてきたのか。

    なお、集中して練習するというのは子供には難しいと思われるかもしれない。これについても本書ではどのように子供に集中してもらうかを説明している。
    ずばり、褒めるときに才能を褒めず、プロセスを褒める、ということである。

    テストで100点とっても、頭がいいという才能を褒めるのは良くない、というよりも害である。子供は次のテストで低い点を取ることを恐れてチャレンジしなくなる。
    正しい褒め方は、一生懸命勉強して偉かったとか簡単すぎて次はもっと難しい問題に挑戦しよう、という褒め方である。
    この褒め方についても科学的な実験での正式な結果に基づいている。
    世界のトップの教育機関ではこの褒め方を徹底しているようだ。


    100%才能(遺伝的な要素)は無い、とは思えないけれど、一読の価値は十分ある。

  • 生まれついての才能などというものはなく、「目的性のある1万時間」という練習が生み出す成果こそ、その正体であると科学的に解き明かす1冊。テニス界で活躍するフェデラー選手の、人並み外れた反射速度の理由にも納得。何より著者自身がオリンピック2度出場してるんですから、信ぴょう性高いでしょ!

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著者プロフィール

作家、英『タイムズ』紙コラムニスト。オックスフォード大学哲学政治経済学部を首席で卒業。卓球選手として活躍しオリンピックにも2度出場。著書に世界的ベストセラー『失敗の科学』『多様性の科学』他。

「2022年 『才能の科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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