- Amazon.co.jp ・電子書籍 (454ページ)
感想・レビュー・書評
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①ジョーデンタウンの指導者であるジム・ジョーデンに都合良い結末になる推理
②人民協会の集団妄想(怪我や病気の症状を正しく認識出来ない)に陥っている人々向けの推理
③信者でない人が理解できる推理
の怒涛の三本立てに、理解していっている信者の人々がすごいなーと思いながら読み進めていました。こんなにツッコミを入れながら読むのも久しぶりかも。
・「〜するはずだ」って、それ大塒さんの主観だよね…そんな推理でも納得しちゃえるの?
・思わず「トビー症候群」って病気がどんなのかググったけど、そんな病名は実際には無いのね。
・トビー症候群って大人だが子どものような風貌とあっても、顔の皺はできると思うんだけど、それでも何度も会う人でも子供だと思ってしまうのかな?
以上、心のつぶやきでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
開拓地に集団移住している宗教団体人民教会!!
教祖の起こす奇跡を信じる信者たちにとって一見不可能に見える密室殺人ですら教祖の起こした奇跡として信じてしまう!!名探偵は奇跡めいた事件を論理的に紐解いて解決することはできるのか??みたいな話やけど展開も面白くて読みやすいしサクサクと話を読み進めていける!!
畳み掛けるドンデン返し圧巻の解決編150ページって帯に書いてたけど確かに解決編のドンデン返しがえらい勢いで畳み掛けてくるから一気に読める!
どっかで聞いたことある話やな〜って思ってたら実際に起きた事件の流れをほぼ同じような名前で描いてるからやったんやな〜
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多重解決モノはあまり好みではないが、とても面白かった。特にラスト直前のどんでん返しと、その後の伏線回収が見事だった。イヤミスではあると思うが、最後はスッキリとまとまっている。
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2024/1/30(火)
白井智之先生#名探偵 のいけにえ#読了
読み始めるは登場人物多いし、外国の方の名前やし、ややこしくてよーわからん…と思ってたけど…。
後半の多重解決は見もの。
怒涛の伏線回収は凄かった。 -
ミステリのカテゴリなのだが、そのなかでも本格ミステリに入るジャンルなので、登場人物は探偵と死者と犯人であり、すべての伏線を回収し完結させようとする強い意志を感じる。実際、きれいに完結する。
本格ミステリということで、内容はロジカルであり、リリカルではない。そのあたり、ミステリランキング上位にあることを期待して読むと(なにを期待するかによるが)、口に合わないひとも出てくるかもしれない。
タイトルからわかるとおり、人民寺院をモデルにしている。というか、ほぼそのままである。現実にあった集団自殺の事件に架空の探偵が紛れ込んだらこうなる、という内容である。 -
カルト宗教団体信者の集団自殺
この謎に迫る探偵の推理
前半で起きる事件や会話の端々が後半の謎解きにリンクしていて伏線は回収されるけれど、、多少強引な感じはする
あと、人が死にすぎやしないか…
人が死ななくても、伏線回収が鮮やかだったり謎が明らかになればそれはミステリーになるうる
人が死ぬことを土台にしていること
雑学や人の心の機微などの、推理以外の面白さが物足りない
本格ミステリの弱点はそこだと思う