「美食地質学」入門~和食と日本列島の素敵な関係~ (光文社新書) [Kindle]

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  • 「全国各地の絶品食材を例にとって、それらを成立させた日本列島の変動現象を紐解い」た書。ブラタモリを見てるような感じ。

    日本列島のユニークな地形・地質に改めて驚かされた。このユニークな地形・地質から和食文化が生まれたんだな! プレートの強い圧力が波打つような隆起と沈降を生んだこと、隆起・沈降が織り成す独特の地形が多様な生き物を育んだこと、日本の水は軟水が多いこと(出汁文化)、痩せた土地が多いこと(蕎麦文化)、瀬戸内海の速い潮流(明石の鯛やタコ)…。興味は尽きない。

  • 地球科学&気候学の裏付けに基づく植物相・動物相を踏まえた日本各地の美食を支える各種食材を解説したマグマ学者の著作。

  • 日本の出汁や豆腐、そばやうどん、海鮮や酒といった美食の背景には、その土地土地の地質や気候がある、というお話。著者も書いているとおり、それは当然といえば当然のことなんだけれど、普段はあまり意識していない。意識しながら口にするともっとうまくなるかもよ、というお話。知らなかったこともあり、面白かった。
    頭の方を読んですぐNHKの「ブラタモリ」を思い出した。というか、そのままブラタモリのネタになりそうな話が盛りだくさん。

  • 2023/12/10 AmazonよりKindleストア公式Kindle本ポイントキャンペーンにて946円(473pt)でDL購入。

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著者プロフィール

1954年、大阪府に生まれる。日本の火山学の第一人者。理学博士。専門はマグマ学。1978年、京都大学理学部を卒業。1983年、東京大学大学院理学系研究科博士課程を修了。京都大学総合人間学部教授、同大学大学院理学研究科教授、東京大学海洋研究所教授、独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)地球内部ダイナミクス・プログラムディレクター、神戸大学大学院理学研究科教授を経て、2016年、同大学海洋底探査センター教授となる。2003年に日本地質学会賞、11年に日本火山学会賞、12年に米国地球物理学連合(AGU)N.Lボーエン賞を受賞。著書には『地球の中心で何が起こっているか』『富士山大噴火と阿蘇山大爆発』(以上、幻冬舎新書)、『地震と噴火は必ず起こる』(新潮選書)、『なぜ地球だけに陸と海があるのか』『和食はなぜおいしい』(以上、岩波書店)などがある。

「2019年 『火山大国日本 この国は生き残れるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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