- Amazon.co.jp ・電子書籍 (222ページ)
感想・レビュー・書評
-
日常生活で起こり得る法的トラブルへの対処が書かれた本。
特に、トラブルを「予防する」ことに重点が置かれている。
予防の事例としては、
・交通事故の被害者にならないように日頃から気をつける
・親しい間柄でも契約書はちゃんと書く
・電車が混んでる時はなるべく女性に近づかない
といった点が挙げられている。
こういった視点はとても重要だと思う。
日本は平和なので、日本人は
・自分が正しいなら、何をしても問題ない
・自分が正しいなら、それは証明される
・相手が悪いなら、損害は100%賠償される
と思っている節があるように思う。
しかし、世の中はそんなに綺麗に出来ていない。
例えば交通事故の被害者になった時に、損害が100%賠償されることは稀だそうだ。
通常は被害額の一部しか返ってこないし、そもそもお金が返ってきたからといって取り戻せないものもある。
また訴訟をすれば、それだけで多大な労力がかかるし、大きなストレスを抱えることになる。
よって何よりも大切なのは、「そもそも被害者にならないように気をつける」ことだ。
『危ない場所には近寄らない』は、生きていく上で最も重要な指針の一つだろう。
本書はそれを教えてくれる。
また他にも、本書には「痴漢冤罪にあった時の対処法」についても詳しく書かれている。
これは現代社会では(残念ながら)必読と言っていい内容だろう。
成人男性なら目を通しておくべきだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
交通事故・相続・離婚・不動産・痴漢冤罪など、普通に生活して発生確率が比較的高い民事訴訟について、どのように法的に予防措置をとっておけるのかを紹介してある。
法律関連の用語は、初心者には難しいところもあるけれど、だいぶ平易・具体的な例をかいてあるのでイメージはしやすい。
ここを入り口に類書にあたっていくとより詳細な理解が行えてよさそう。