- Amazon.co.jp ・電子書籍 (319ページ)
感想・レビュー・書評
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突然の担任交代、屋上に立つ人影、
教室の黒板に残された言葉、それらを
つなげて思いつく想像。
生徒一人ひとりの視点から語られる事実は、
想像をより確固たるものにしたのに、
最後に明かされたのは予想を覆す真実だった。
過ちに気づく人と気づけない人、
気づいているのに目を逸らする人、
気づいた過ちに向き合える人、
どれもが自分であってもおかしくないと
身を置き換えて考え込んでしまいました。
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色々な人物の視点から1人の教師の自殺について描かれる物語。
誰しもがもしかしたら先生が自殺してしまったのは私のせいなのかもしれない…そんな自責の思いから各々が話し手となるストーリーに、「誰が犯人なんだ」という興味が章を読む度にそそられた。
しかしこの作者は、最後の章で私の中で推理していた全ての仮説をことごとく否定しながら物語の全ての伏線を回収し、真実を語った。
ほんとうにどんでん返しというか。ミステリーではありながら、最後の結末に涙さえ浮かんできた。
誰が正しくて誰が悪か、先生を殺した犯人が分かっても尚、考えさせられた。
事件は1つではなかったのだ。 -
とある私立高校にいる若くて人気のある教師奥澤。とあることからネットでさらし者になる。語り部を替えて語られる高校生活。少しずつ真実が明らかになっていく。続きが気になり一気読みしてしまった。おすすめ。
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この本の起承転結が面白すぎ!語り手が次々と変わり、最後には心をしめつけられます