- Amazon.co.jp ・電子書籍 (165ページ)
感想・レビュー・書評
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森永さんが渾身の思いを込めて書いた作品。 人は死と向かい合う中で自分の心に嘘はつけない。ステージ4のすい臓ガンと闘病しつつ書かれた本書にはえもいわれぬ真実味がある。
ただ、いままで読んできた本と被る部分があり⭐3です。
この本は3つの闇、言い換えればタブーとされてきたことについて語られている。「ジャニーズ事務所による圧力と性的搾取」「財務省による圧力」「日本航空123便墜落事件の真相」ノンフィクションとして読みごたえがある。森永さんが真実を伝えたい気持ちが十二分に伝わってきた。
でも、個人的に一番よかったのは第4章の日本経済史であった。プラザ合意で日本は先進国から袋叩きに合いいきなり2倍の円高に持っていかれる。結果、貿易黒字を大きく減らした。半導体の値段すらアメリカに勝手に決められる。国内産業の海外移転による空洞化もこの頃だ。以後もアメリカのいいなりになっていると言わざるを得ない。日銀の指導により引き起こされたバブル経済、小泉改革の真相と欺瞞、これまで別個だと思っていたことの全てが繋がりとても腑に落ちた。ここは経済の素人である私にもわかりやすかったので繰り返し読み返したい。外交は国同士のパワーバランスを如実に反映していることをまざまざと見せつけられた思いだ。
やはり大なり小なり、組織や個人には墓場まで持っていかなきゃいけない話はあるもの。それは国家も然りといったところか。たくさんの失政とも言うべきことがありながら、私たち庶民はよくやってきたなと思う。
また、LGBTQ問題やジャニーズ問題など勇気をもって声をあげたからこそ前進した。果たして財務省は?日航機と自衛隊、在日米軍の闇は?白日のもと晒される日は来るのだろうか。それとも圧力がかかりメディアはまたしても忖度走るのか。社会の動きが気になる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
そのとーり!
としか言いようがない^_^ -
「年収300万円時代を生き抜く経済学」を発刊時に読んでマジかよ~って不安に感じてから20年が経って、残念ながら予測が事実になってしまった...。また本人は経済学者で結構金持ちながら、明らかに庶民側に立って経済政策を意見してくれて、主張にもブレを感じなかった。
(自身素人ながら、竹中平蔵の新自由主義的思想は断固NOだし、不況の一番の要因は消費税というのは共感している。)
さて本書の感想として、痛い真実をついていると感じたのは日米関係で、現在日本の政治を担っている実力・腕力・信念皆無の世襲坊ちゃん政治家達はアメリカの子犬もいいところなので、そう思うとこの先すこし寂しい気持ちになってきた。。。
日航機については衝撃過ぎて、早速そのルポ本を購入!
真実だったら恐怖過ぎる.......。
森永さんは現在、病気をなさって療養中だが無理せず完治に専念してできるだけ長生きしてほしい。 -
森永卓郎さん、渾身の一冊です。
物事の一面だけではなく、多方面から知ることがいかに大事なのか知らされました。
点だったものが線につながる考察が素晴らしかったと思います。 -
書いてはいけない 森永卓郎 三五館シンシャ
メディア業界で触れてはいけない
ジャニーズ性加害と財務省批判と日航123便墜落事件の三つのタブー
命に関わりかねないタブーに深く挑んだ
超ビックリな内容である
〜事実は小説よりも奇なり〜
正にハラハラドキドキと共に
腹の煮えくりかえる驚愕の内容だ
前書きを読んだら
最後の第四章から読んでもいいかも知れない?
この三代タブーは日本で生きる以上
「財務真理教」と共に読まなければならない重大な内容である
ある意味背筋が伸びるほどに面白くもある
日本を復活させるには
財務省を筆頭とする官僚の人事権と天下りを禁止することと
日航123便墜落事件のフライトレコーダーとボイスレコーダーの全面開示をさせることを除いて成し得ないのだろう -
微妙でした。
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電子書籍で一気読み。
陰謀論とも見ることもできるが死の間際のひとがわざわざ、、、と思いながら読みました。
ジャニーズの件は森永さんがあえてここで言わなくてもというないようでしたが日航機事故と日本経済の関連はまさかと思わざるを得ませんでしたが説得力がありすぎます。
人がソレナリニ変わっていくなかでこのような秘密が組織的に保たれていけるものなのか、不思議には思います。
ただ納税局は財務省から切り離すべき、というのは大賛成。 -
前作「ザイム真理教」に続く、第二弾。メディアでは、けっして触れてはいけない「タブー」が3つ存在した。(1)ジャニーズの性加害(2)財務省のカルト的財政緊縮主義(3)日本航空123便の墜落事件 この3つに関しては、関係者の多くが知っているにもかかわらず、本当のことを言ったら、瞬時にメディアに出られなくなるというオキテが存在する。世間から非難の攻撃を受ける。下手をすると、逮捕され、裁判でも負ける。ステージ4のがん宣告を受けた作者が、命があるうちに完成させたいと思い完成させた作品。