こころ [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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本棚登録 : 156
レビュー : 18
  • 青空文庫 ・電子書籍

感想・レビュー・書評

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  • 大きく分けて「先生と私」、「両親と私」、「先生と遺書」の3部構成。大学に通っている主人公の「私」と、主人公が尊敬する「先生」の話。

    「先生と私」で多くの伏線を置いている。そしてその伏線を「先生と遺書」で回収する。先生の人生と主人公の人生の対比のために、両親と私が描かれているという印象だった。

    金と恋愛はときに人をどん欲にし、人生を狂わせるのだということを深く感じた。またこの時代において天皇という存在が非常に重要だったのだということを感じさせる内容だった。ただ主人公がその後どのような人生を歩んだのかが書かれていなかったことは非常に残念だった。

  • 高校時代に教科書読解で読んだきりだった話。9月13日が乃木大将が殉死なされた日ということを聞いたので、青空文庫版でもう一度読み返してみました。

    高校生の頃は先生-お嬢さん-Kの恋愛事情、三角関係にばかり目がいっていたのですが、もう一度通して読むと少々印象が変わりました。自ら死のうと決めながら生き続けるとはどんなものなんだろうか。

    数年後にもう一度読み返してみたいと思います。

  • 青空文庫で1位になっていたので軽い気持ちで読み始めた。

    上:主人公、ホモじゃね?
    中:あ〜わかるわかる……
    下:うっわぁぁぁぁぁ……

    って思いました。
    上でたくさん散りばめられた付箋。
    中で起こることと先生の心境の時系列。
    下で明らかになる先生の秘密。

    計算されてるな〜!と思いました。最後まで読んでから、もっかい上だけ読みました(・∀・)

    そしてこころは私の中では明治時代のBLに思えちゃいます…ってそうゆう見解も発表されてるみたいですね、びっくり!笑

  • 去年、この小説の特集テレビ番組を見て以来、ちゃんと読み直さねばと思っていて、細切れ時間を使って読み終えた。三角関係や自省の心境は解らずでもないが、明治時代特有の精神性は、どうにも理解が難い。敢えて現代っ子的に鑑賞すると、男3人(「私」と先生とK)の時代的な形而上さ加減と、女性陣(奥さんと奥さんの母親)のクールな現実感の対比が眩しい。

  • 物語中盤までは「何だか回りくどい、ダラダラとした作品だな」と思いならがら読み進めていたんですが、終盤でちょっと合点がいきました。

    人のこころは移ろいやすいもんですな。

  •  終わり方が唐突すぎてつい続きを想像せずにいられない。文豪は伊達ではないと感じた漱石の傑作。有名すぎてスルーしがちですが、一度は読まないともったいない。名作の名作たるゆえん。

    • ekzemplaroさん
      LibriVox でカタログされました。全文を聴くことが出来ます。
      https://librivox.org/kokoro-by-sose...
      LibriVox でカタログされました。全文を聴くことが出来ます。
      https://librivox.org/kokoro-by-soseki-natsume/
      2014/01/06
  • 今、LibriVox で録音をすすめています。
    どなたか、プルーフリスナーになって頂けませんか。録音の確認をお願いしたいのです。詳しくは、こちらです。
    librivox.org
    まず、LibriVox に登録をお願いします。

    青空文庫版で、誤植と思われるところです。

    上 二十四
    >> 帰ってからも父の病気は
    他の本では、「帰ってからも父の病気の事は」

    上 三十四
    >> 席を立とうとした時、
    他の本では、「席を立とうとした時に、」

    中 四
    >> ちょっとまた将棋でも
    他の本では、「ちっとまた将棋でも」

    中 十五
    >> 私は自分で質問をしておきながら、
    他の本では、「私は自分で質問しておきながら、」

    中 十五
    >> 父が変な黄色いものも
    他の本では、「父が変な黄色いものを

    中 十五
    >> 宅(うち)の事を監理する気がないか
    他の本では、「宅(うち)の事を監理する気はないか」

    下 十一
    >> 唄(うた)わないのではありませんが、
    他の本では、「唄はないのではありませんが、」

    下 十四
    >> それが明らかな矛盾に違いなかったのです。
    他の本では、「違いなかったからです。」

    下 十五
    >> ことに今度の事件については何もいわなかったのです。
    他の本では、「何にもいわなかったのです。」

    下 二十二
    >> この姉とKとの間には大分
    他の本では、「Kの間には」

    下 二十六
    >> 行き過ぎる場合もあります。
    他の本では、「場合もありました。」

    下 二十九
    >> 或(あ)る時はあまりKの様子が
    他の本では、「あまりにKの」

    下 四十三
    >> その日ちょうど同じ時間に
    他の本では、「その日はちょうど」

    他の本とは、岩波書店、筑摩書房の本です。

    以上。

    • ekzemplaroさん
      プルーフリスナーの申し出がありました。booklog を見て申し出て頂けたのかどうかは分かりませんが、ここに書き込んで、すぐに申し出があっ...
      プルーフリスナーの申し出がありました。booklog を見て申し出て頂けたのかどうかは分かりませんが、ここに書き込んで、すぐに申し出があったので、驚きました。
      2013/12/06
  • 先生と私、両親と私、先生と遺書、の三部構成。明治が終わり大正へと変わったことがどれだけのインパクトだったのか今の私には実感を伴わず理解が難しいが、それを差し引いても迫るものがある。
    私が見ず知らずの男を先生と慕い押し掛けるのは違和感があったけど、一目惚れだとすると私は納得。

  • 「明治の精神」

    道だの何だのという理由で他人を顧みず「向上心のないやつは馬鹿」な時代・・・
    今の日本を作ってくれた人たちながら、自分はそんな時代には生きられない。

    先生は奥さん(お嬢さん)をきれいな花として見ていたようだが、自分との関係性の中で自分たち夫婦をとらえていない。ピュアという言葉で片付けるには非情なものの見方。

    後半は読んでいて苦しい

    ところで、西郷隆盛は江戸の精神(武士の精神)に殉職した人かもしれない。

    兄や父が、立派な先生なら世間ですごい仕事をしているに違いないと考えているところ、人は自分の能力を最大限に発揮して世の中に貢献しないと駄目だという考えは、明治に限らず最近まで続いているなぁと。

    若い人を評する言葉が今と変わっていない点にはニヤニヤしてしまう。

    頑固でまっすぐ、道を進むためなら自己犠牲どころか周囲さえも犠牲にすることを厭わない。

    よく明治の人の美談があるけど、その裏には周囲の犠牲もあったんだろうかとふと思う。

  • 人の儚さが美しく優しい文章で書かれているのでどんどん引き込まれていきます。先生の妻への想い、罪への想い、主人公の先生への想い、考えれば考えるほど切なくなっていきます。

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著者プロフィール

夏目漱石(なつめ そうせき)
1867年2月9日 - 1916年12月9日
江戸・牛込馬場下(新宿区)生まれの小説家、評論家。本名は「夏目金之助」(なつめ きんのすけ)。1890年、帝国大学文科大学英文科に入学。1895~96年には『坊っちゃん』の舞台となった松山中学校で教鞭を執る。1900年、イギリスに留学。1905年、『吾輩は猫である』を俳句雑誌「ホトトギス」に連載し始め、作家活動を本格的に開始。1907年、朝日新聞社に入社。以降、朝日新聞紙上に『三四郎』『それから』『こころ』などの代表作を連載。日本の文学史に多大な影響を与えており、作品は多くの人に親しまれている。学校教科書でも多数作品が採用されている。

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