ななつのこ [ブックライブ]

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  • 東京創元社
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  • ブックライブ ・電子書籍
  • / ISBN・EAN: 9784488426019

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  • 短大生の入江駒子はある日『ななつのこ』という本を表紙のイラストに惹かれ購入。物語の内容と自分自身の身の回りの不思議な出来事を絡めつつ、本の作者にファンレターを書いたところ、思いがけず作者、佐伯綾乃本人から返事が来た。それから駒子と綾乃の2人の文通がはじまるのであった。
    駒子の周りに起きた不思議な出来事と『ななつのこ』の少年はやての体験談が同時にこの物語の作者によって解かれていく醍醐味。少女時代から大人の女性への扉を開けようとする駒子の青春の甘酸っぱさ。その二重の読み応えが贅沢でとても良かったです。『一万二千年後のヴェガ』がロマンチックでした。最後の伏線回収も素晴らしい。
    知らなかったのですが、シリーズ物なんですね。日常系のミステリーで、ほのぼの感がいいですね。昭和の終わりから平成初期の頃の描写がなんともいえず懐かしいです。そんな意味でもノスタルジーにひたれました。
    続きも読みたいです。

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著者プロフィール

1966年福岡県生まれ。’92年『ななつのこ』で第3回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。’95年に『ガラスの麒麟』で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)、2008年『レインレイン・ボウ』で第1回京都水無月大賞を受賞。著書に『掌の中の小鳥』『ささら さや』『モノレールねこ』『ぐるぐる猿と歌う鳥』『少年少女飛行倶楽部』『七人の敵がいる』『トオリヌケ キンシ』『カーテンコール!』『いつかの岸辺に跳ねていく』『二百十番館にようこそ』などがある。

「2021年 『ガラスの麒麟 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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