一年に一度誕生日だけ瞬間移動してしまう双子の物語。
絶対的な善人とは言えない主人公が絶対的な悪を懲らしめるという構図で、本作も伊坂幸太郎節炸裂という感じだった。
悪に立ち向かうのは勇気だということを伊坂作品は教えてくれる。
ただ、今回はいつもより悪役の魅力が薄い(?)気がした。本作一番の「悪」であろう父親はあっさり死んでしまうし、黒幕もイマイチパッとしなかった。
とはいえ、今作は双子の物語ということで、血の繋がりの絆(及び怨み)を強く感じる。前作AXは親子の話だったし、最近伊坂さんは血縁にハマっているのだろうか。この流れには引き続き期待です。
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- 感想投稿日 : 2018年11月14日
- 読了日 : 2018年11月14日
- 本棚登録日 : 2018年11月14日
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