蝶 (文春文庫 み 13-8)

著者 :
  • 文藝春秋 (2008年12月4日発売)
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感想 : 96
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8篇から成る短篇集。それぞれに俳句、詩の引用が載せられている。
皆川博子さん初読。大満足。まず「空の色さえ」から、灰まみれになった他人の想い出でも覗いているかのような感覚を覚え、物語に引き込まれた。片目のない叔父、小間使いと戯れる奥様……。「妙に清らの」と「幻燈」には特に惹かれた。幻想的な世界に夢中になって読んだが、自分に詩句の知識がないことが悔やまれる。どういう意図があってこの詩や俳句が引用されているのか、というのを知りたい。
皆川さんのほかの作品も読みたいと思った。

空の色さえ/蝶/艀/想ひ出すなよ/妙に清らの/龍騎兵は近づけり/幻燈/遺し文

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年1月29日
読了日 : 2021年1月24日
本棚登録日 : 2021年1月22日

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