色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

著者 :
  • 文藝春秋 (2013年4月12日発売)
3.63
  • (982)
  • (2391)
  • (1908)
  • (444)
  • (111)
本棚登録 : 16469
感想 : 2398
4

面白かった。
色々と分からないままのこと、不思議な印象は残るけれど、それが村上春樹さんの良さですよね。

こちら側に考える余地を残してくれる。

人の物語だし、小説だけど、
自分の生き方や考え方に響く言葉も出てきて、読んでいて気持ちが穏やかになる。


人の心は夜の鳥なのだ。それは静かに何かを待ち受け、時が来れば一直線にそちらに向けて飛んでいく。(260p)

生きている限りは個性は誰にでもある。それが表から見えやすい人と、見えにくい人がいるだけだよ。(315p)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年11月3日
読了日 : 2023年11月3日
本棚登録日 : 2023年11月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする