アデレードは羽の生えたカンガルーの女の子。ある日、パパとママにお別れをして世界中を旅するため自分の羽で飛び立ちます。パリの舞台でアデレードは大評判。そんな時、街中で火事が起き、ビルの中には幼い子供が。アデレードは部屋めがけて飛んでいきますが・・・水彩の優しいオレンジが綺麗な絵本。パリの雰囲気も味わえます。ウンゲラーの絵本には必ずと言っていいほど主人公に親切な人が手を差し伸べてくれます。世の中にはいじわるな人も悪い人もいるけれど必ず誰かが守ってくれる。結末もハッピーエンド。結婚式は可愛らしいです。読み終えて、アデレードは生き方も恋の仕方も積極的な女の子だなぁと感心しました。「羽」ということで天使や羽のある彫像が出てきてアデレードの慰みになる場面はどこか神聖なものを感じました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2011年11月2日
- 読了日 : 2011年11月2日
- 本棚登録日 : 2011年10月29日
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