大人になりきれてない主人公の子供っぽい愚行から始まって、あれあれと思っていると、ドイツに舞台が転じた途端、急に大人しくなってしまう。どうも主人公は作者に『この程度』というようなキャラ設定をされてるようだ。お話の方は演劇制作の裏側と東ドイツの闇を垣間見させてくれて興味深い。半ばから視点人物が次々入れ替わったりして、混乱しそうなものなのに、そうならないのは作り方が上手いのかな。ただ放りっぱなしで終わったものも結構あるような。
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- 感想投稿日 : 2021年4月4日
- 読了日 : 2021年4月2日
- 本棚登録日 : 2021年4月2日
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