新書で徳川将軍15代、江戸300年が、一覧できるのはなんともありがたい。概観的になりがちなスペースの中で、通説は史実ではないという事例もたくさん出てきて、刺激的だった。例えば、長男信康殺害は、家康の意志だというのは、驚きだった。
地元に、服部半蔵の墓があり、そのそばに立派な信康の供養塔がある。家康が織田信長から長男信康の殺害を指示され、やむなく撃つことになり、その介錯を命じられた半蔵はどうしてもそれが出来なかった。その思いがあって、自分の墓所に信康の供養塔を建てたという、いわば美談の筋書きがいささか変わった展開になってくる。(たまに、こなの墓に、人を案内することがあって、どう案内しようかと、考えている)
山本氏の本ということで、真司られるだけに、思い込みの危険性を考えさせられた。
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- 感想投稿日 : 2020年7月2日
- 読了日 : 2020年7月2日
- 本棚登録日 : 2020年7月2日
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