徳川将軍15代 (小学館101新書)

著者 :
  • 小学館 (2011年10月3日発売)
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本棚登録 : 81
感想 : 7

新書で徳川将軍15代、江戸300年が、一覧できるのはなんともありがたい。概観的になりがちなスペースの中で、通説は史実ではないという事例もたくさん出てきて、刺激的だった。例えば、長男信康殺害は、家康の意志だというのは、驚きだった。
地元に、服部半蔵の墓があり、そのそばに立派な信康の供養塔がある。家康が織田信長から長男信康の殺害を指示され、やむなく撃つことになり、その介錯を命じられた半蔵はどうしてもそれが出来なかった。その思いがあって、自分の墓所に信康の供養塔を建てたという、いわば美談の筋書きがいささか変わった展開になってくる。(たまに、こなの墓に、人を案内することがあって、どう案内しようかと、考えている)
山本氏の本ということで、真司られるだけに、思い込みの危険性を考えさせられた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年7月2日
読了日 : 2020年7月2日
本棚登録日 : 2020年7月2日

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