大きくは、最期のエッセイ5篇「死ぬ気まんまん」、エッセイと同時期の脳神経科医師との対談、癌になる前彼女が心を患った時期の「知らなかった」の3部に分かれる。
「死ぬ気まんまん」最期まで私らしくという強い思いが逆に、死に抵抗してるように思えたのは勘繰りすぎだろうか。
医師との対談は2008年のものだが、話されている価値観は現在のものとはズレていて、違和感を感じるところが所々。
「知らなかった」死ぬ気まんまんにウツ病の方が苦しくつらかったとの一節があったが、佐野さんが心を病んだことがあったことを知らなかった。
60歳でのウツ病。苦しみもがきながらも、佐野さんは少女のような眼で、自分を周囲を見つめ言葉にしている。心打たれた。
そして関川夏央さんのあとがきは圧巻。
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- 感想投稿日 : 2021年4月27日
- 読了日 : 2021年4月27日
- 本棚登録日 : 2021年4月27日
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