戦前、戦中という激動の時代を背景に抗えない時代の波にのまれながらも懸命に人を愛した女たちの物語。彼女たちが愛した男たちは、その時代によって彼女たちから理不尽な形で奪われてしまう。
愛し合った刹那刹那が美しく激しく描かれていて、とてもドラマチックな作品だと感じた。
最後に作中でずっと人に愛されることを求めていながら、愛されることを拒否していた和江にだけ、死ぬまで寄り添える夫ができたところに味があると思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年10月6日
- 読了日 : 2010年10月6日
- 本棚登録日 : 2010年10月6日
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