元東洋チャンピオン・カシアス内藤と東洋チャンピオン・柳済斗との再戦の実現に向けて、動き出す。
柳サイドとの交渉に奔走する『私』。
柳とのタイトル戦が何度も延期となり、生活のために、トレーニングを犠牲にして、働くカシアス内藤。
そんなカシアス内藤に苛立つエディ・タウンゼント。
柳済斗との再戦へのそれぞれの想いにずれが生じ始める…
『オトシマエ』をつけることはできるのか…
ノンフィクションだから、ドラマティックなものを求めるべきではないのか…
なんだかもどかしい…
何かもの足りない…
カシアス内藤に何か共感できないものがある…
もっとやれるだろって、感じる…
何かどこかで逃げているような…
何かもの足りない…
小説の主人公にはなり得ないんだろう。
ボクシングで本当に生活できるのはほんの一握りなんだと。
東洋チャンピオンになったにもかかわらず、生活が苦しいなんて…
結局、カシアス内藤は負けて、内藤純一として、夫として、父親として、生きることが1番よかったのだろう。
ディスコの店長が言ったように。
『負けた方がお前のためにはいいかも』
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年3月26日
- 読了日 : 2023年3月26日
- 本棚登録日 : 2023年3月26日
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