誰か―Somebody (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2007年12月6日発売)
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感想 : 759
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今多コンツェルン会長の娘婿である杉村三郎が主人公。元記者の経験から今多コンツェルンの広報室編集者となった杉村三郎だが、会長の運転手だった梶田が自転車の轢き逃げで死亡する。
梶田の娘姉妹聡美と梨子が事件として今多会長に無念を晴らしたいと伝え、杉村三郎に相談があった。

痛々しい殺人事件でもなく、もしかすると事件性もなく、事故なのかもしれない案件だが、杉村三郎は調査に踏み込んでいく。轢き逃げは紛れもない犯罪である。
この事故か事件が片付いたかと思いきや、別件の謎解きに杉村三郎が挑んでいく。

読み終えて、あれっ、これって宮部みゆきさんの作品だよなと表紙を見返してしまった。らしくない印象を受けたからだ。それなりに面白かった。
シリーズものは面白いからシリーズになっていると思い手に取ってしまう。シリーズの始まりとしては少しインパクトが足りなかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 宮部みゆき
感想投稿日 : 2023年7月5日
読了日 : 2023年7月5日
本棚登録日 : 2023年7月1日

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