冷戦下の東ドイツのベルリンの壁付近で若い女性の無惨な死体が見つかる。不可解な事に、西側から東側に壁を乗り越えて入ろうとして撃たれたらしい。この事件を担当する人民警察の女性刑事ミュラーは、事件の背後に不穏な空気を感じながらも、死体の身元をつきとめ謎を解こうとする。一方でミュラーは部下との不倫を夫に疑われ、夫婦仲はこじれる一方。この夫にも何か秘密があるらしい。事件の謎は捜査が進むにつれ明らかになっていくが、常に秘密警察シュタージの暗躍が社会に深く浸透していて、誰が敵で誰が味方か、1番信用できるはずの家族や恋人でさえ疑わねばならない。事件よりもそちらの方が恐ろしかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー(海外)
- 感想投稿日 : 2018年8月10日
- 読了日 : 2018年8月10日
- 本棚登録日 : 2018年6月25日
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