探偵ガリレオ (文春文庫 ひ 13-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2002年2月10日発売)
3.48
  • (1401)
  • (3541)
  • (5626)
  • (668)
  • (114)
本棚登録 : 33747
感想 : 2497
3

「容疑者Xの献身」を読み、ガリレオシリーズを順番に読もうと思った。ドラマも映画もまだ観ていないが、ガリレオ=福山雅治だとは知っていたので福山雅治を思い浮かべて読んでいた。

短編集なので区切りをつけて読みやすかったが、ボリュームが少なく駆け足でストーリーが進んでいく感じ。「容疑者Xの献身」での天才VS天才の展開を読んだ後だと、この作品の犯人たちがここまで凝った殺し方するかな?能力や動機を考えても。

どれも物理学者の設定ありきの複雑なトリックで、そこに自然現象や環境まで絡んでいて現実味は薄い。深く考えずにさらっと読むような、それこそ章毎に1時間ドラマにしてさらっと観る感じがちょうどいい。

余分のように思う行動や会話や仕草の描写がどこまでも細かく、生き生きとした人物像を創り出していてさすがだと思いました。
湯川が自販機の「故障中」の貼紙を見て「故障だけで通じるのに…」って笑。どの作品を読んでいても実在人物と錯覚するほどいちいちリアルさがある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年6月27日
読了日 : 2023年6月27日
本棚登録日 : 2023年6月27日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする