探偵ガリレオ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 31502
感想 : 2388
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167110079

作品紹介・あらすじ

突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む、連作ミステリーのシリーズ第一作。

感想・レビュー・書評

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  • 映画でもおなじみのガリレオシリーズ第一巻。
    ちょっと天才型の登場人物が
    問題解決をする小説を読みたくなり、
    図書館で借りて、今更ながら読み始めました。

    ガリレオシリーズって、最初短編のミステリーから始まったんですね。
    短編なので、ストーリーの奥深さや
    アッと驚く展開という訳ではないですが、
    それでも限られた文字数の中で、
    天才物理学者が謎を解決してくれるのは、
    「おーっ」となります。
    若干物理の原理が複雑で、素人には分かりにくいというか、
    「そうなの?そうなんだ…」となりそうな感じではありますが。
    もしかすると、映像で見れば、楽しいのかもしれません。
    (自分は、ドラマは見たことがない。。)

    本当に久しぶりに東野圭吾さんの小説を読みました。
    図書館におかれているシリーズ分は読んでみようと思います。

    ※予知夢
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4167110083#comment

    ※容疑者Xの献身
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4167110121#comment

  • ガリレオシリーズの1作目。
    5章までの短編からなる物語。
    事件を科学を用いて解決に導く科学者と友人の刑事を中心に動く。
    科学を用いた解説は少し難しながらも驚かされる内容で。
    事件の解決以外にも絡む複雑な人間模様。
    以前から名作と名高いこのシリーズ。やはり面白いですね。
    2作目以降もチェックしていこうと思います。

  • 容疑者xの献身を読もうとしていたが、せっかくなのでシリーズ1作目から読もうと思い読みました。

    まさかの短編集でした。
    なのでとても読みやすかった。
    奇怪な事件が起こり、その謎を科学的に解き明かしていくといった感じ。
    結構派手な事件が多くて驚きました。
    湯川学がthe理系といった感じの人で、面白かった。

    これを機にガリレオシリーズをどんどん読んでいきたい。

    • workmaさん
      ガリレオシリーズは、自分も気に入っています。おもしろいですよね!
      ガリレオシリーズは、自分も気に入っています。おもしろいですよね!
      2021/05/03
  • ドラマ版はみたことないが、原作はなかなかスマートで読みやすくて良い 解説で佐野史郎が東野圭吾さんは僕をイメージして湯川学を書いたと書いてあって、ドラマをみていなくても福山雅治のイメージで読んでいたのですごいオチだとおもった

  • ガリレオシリーズ1作目。そのことを知らず、随分前に3作目の「容疑者Xの献身」を読んでしまったけど、多分順番通りに読まなくても大丈夫。
    こちらは、5つの短編からなる短編集だった。東野圭吾さんの著作を読むと常に感じることではあるが、この本は特につくづく「理系作家だな〜!」と思わせられた。ミステリーの裏には必ず科学的なロジックがある、というのが彼のお話のアイデンティティのように思う。よくこんなトリック思いつくな〜というものばかり。
    ガリレオシリーズも順番に読んでいきたい。

  • 本で得た知識、学校で学んだ知識、正しい知識、役に立つ知識、
    それは常識。

    大抵の謎は、常識辞書を引けば解明はされるけど、
    起こりえない事件が起こってしまうと
    もう常識辞書しか携えていない頭ではパニックになってしまう。

    人の頭がいきなり燃える?
    池にデスマスクが浮かんできた?
    想像だに出来ぬ凶器?

    「実におもしろい」
    にやっと笑う湯川教授の好奇心が刺激される瞬間がたまらない。
    考える事が何よりも好き。
    現象が起こる、と言うことは必ずその原因がある、信念のもとで
    推理する。

    そこには私には難しくて、理解し難い謎解きで解明される事もあるけれど
    (物理、苦手…)
    常識を覆すほど威力を持った科学の力の面白さにわくわくしてしまう!

    とても、面白かった。

  • 私は論理的思考はできませんが……

    実に面白い!!!

  • 短編なので読み応えというものは無いのだが、視点による面白さはあった。トリックに重きを置くのか、人間関係なのか、心の動きなのか。大作になればなるほど、こういったものは薄れがちで、最終的には顛末に振り回されて読んだ気になる。もちろん、それが大作の楽しみであり醍醐味なのだが、少し偏った視点も時には楽しい。
    ひとつのストーリーの中で転がされないので、裏切られた感が少なく、安全に読める。
    それでもその中で、キャラクターだけは少しずつ変化しているのもまたいい。特に湯川先生。蕁麻疹が出ても子どもと向き合っているだなんて、すごい。

  • 大学助教授がトリックを工学的、科学的に解決していく物語。
    5編からなっていましたが、どれも最初にヒントがあるので2編のトリックはすぐ分り、1編は読み終えてもそんなことはないだろうと感じました。

  • 五篇の短編からなる本作は「ガリレオ」こと、帝都大学理工学部物理学者の湯川学が常識を超えた謎に挑む連作ミステリ第一弾。

    突然、燃え上がった若者の頭の謎

    心臓だけ腐っていた死体の謎

    池に浮かんでいたデスマスクの謎

    湘南の海上で起こった爆発の謎

    幽体離脱により重要な現場を目撃した少年の謎

    そこに隠された驚くべき、トリックの数々。大満足です。

    これから数多くのガリレオシリーズ作品に触れられると思うと、笑みが隠せない。よだれまで出ちゃいます。

    化学、理系、物理、、、と理解できるのか。

    不安になる単語が並び、抵抗を感じる方も多々いるかもしれませんが、安心してください。理系音痴な方でもトリックはわかりやすく、満足いくものだと思います。この機会にガリレオの世界に飛び込んでみてはいかがですか?

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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