かがみの孤城

著者 :
  • ポプラ社 (2017年5月11日発売)
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本棚登録 : 38769
感想 : 3369
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誰も不幸にならない、明るい終わり方のストーリーが素敵でした。どちらかというと子供向け?アニメ向け?と思って読んでいると、そうではなくて魅力的な世界観にただただ引き込まれてあっという間に読み切りました。

先に読んでいた「傲慢と善良」のような暗い、内面を描く事が中心とは違い、かがみの先のお城の日々は年頃の少年少女の葛藤や悩みがあり、大人である自分でさえ今を思い改めるきっかけになるものでした。

喜多嶋先生の下の名前が不自然に隠され、アキとの共通点を匂わせる表現に同一人物?年代が違う事は何となく想像していたけど、他の細かい伏線が後半に次々と明らかになっていきスッキリした。見事でした。

″オオカミさま″はぶっきらぼうな物言いや冷たさを感じる場面があっても、温かさや優しさがあるのも正体を聞いて納得です。

「闘わなくても、いいよ」の言葉、周りを頼り相談する事は少し前まで休職していた自分の心にとても響きました。また、その間通ってたリハビリ(リワーク)の環境とかがみの孤城と少し重なり、仲間と外の世界(病院以外の場所)でまた会えたらいいなと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年8月16日
読了日 : 2023年8月16日
本棚登録日 : 2023年8月14日

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コメント 2件

a_miさんのコメント
2023/11/16

>アンシロさん
コメントありがとうございます。読書いいですよね☺️月並みですが、趣味が読書といえる程度に本を読むようになってからの自分の方が私は好きです。
沢山感想を書いていらっしゃるので、ぜひ新しい本を見つける参考にさせて下さいね✨

アンシロさんのコメント
2023/11/16

a_miさん、コメント嬉しいです。ありがとうございます。

a_miさんはブクログで感想を書かれているものだけでも450件!!読まれている物はきっとその何倍も…と思うとすごいなと尊敬します。

私も読書を始めて半年ですが充実感があって楽しみになっていて、自分の良い変化感じています(*^^*)好きな自分になれているって素敵ですね☆

こちらこそどうぞよろしくお願いします。

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