誰も不幸にならない、明るい終わり方のストーリーが素敵でした。どちらかというと子供向け?アニメ向け?と思って読んでいると、そうではなくて魅力的な世界観にただただ引き込まれてあっという間に読み切りました。
先に読んでいた「傲慢と善良」のような暗い、内面を描く事が中心とは違い、かがみの先のお城の日々は年頃の少年少女の葛藤や悩みがあり、大人である自分でさえ今を思い改めるきっかけになるものでした。
喜多嶋先生の下の名前が不自然に隠され、アキとの共通点を匂わせる表現に同一人物?年代が違う事は何となく想像していたけど、他の細かい伏線が後半に次々と明らかになっていきスッキリした。見事でした。
″オオカミさま″はぶっきらぼうな物言いや冷たさを感じる場面があっても、温かさや優しさがあるのも正体を聞いて納得です。
「闘わなくても、いいよ」の言葉、周りを頼り相談する事は少し前まで休職していた自分の心にとても響きました。また、その間通ってたリハビリ(リワーク)の環境とかがみの孤城と少し重なり、仲間と外の世界(病院以外の場所)でまた会えたらいいなと思いました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年8月16日
- 読了日 : 2023年8月16日
- 本棚登録日 : 2023年8月14日
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コメント 2件
a_miさんのコメント
2023/11/16
アンシロさんのコメント
2023/11/16