面白かった。元陸1佐鷲尾らが南ア北岳山荘に立て籠り、首都圏に向けてVXガスを搭載したロケット弾を発射するテロを決行。政府への要求はカンボジアと福島原発事故での自衛隊員の殉職の公表。テロに屈しない、首相官邸での閣僚の非人道的な作戦。一方、北岳山中では山岳救助隊、山荘スタッフとテロリストたちとの攻防。壮絶な戦いの中、テロリストの裏切りや分裂。初の自衛隊治安出動は悲惨な結末を向かえる。鷲尾のブロッケン現象に見た自分の心の中に棲む悪魔が成せた事件だが、政府の対応を鑑みると同情する。
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- 感想投稿日 : 2020年3月24日
- 読了日 : 2020年3月24日
- 本棚登録日 : 2020年3月24日
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