リング (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (1993年4月30日発売)
3.84
  • (401)
  • (469)
  • (545)
  • (27)
  • (11)
本棚登録 : 3633
感想 : 388
4

大好きな映画の原作。
原作と映画では設定が大きく異なる部分もある。どちらかと言えば原作の方が内容は重い。その反面、サラッと読めてしまうボリュームだったのが意外だった。

貞子と志津子の悲劇の人生。残された怨念。
呪いのビデオテープが生み出され、ダビングしたものを他の人に見せることで呪いが解けるという残酷な方法に、若かりし私は感動した記憶がある。

なるほど、これが原作か。映画版も好き。
だけど原作を読んでみると、映画版で、貞子がテレビから出てくるシーンとは何だったのか。ホラー映画というジャンルで、最大の恐怖を演出するには、避けられないものだったのだろう。制作チームの葛藤とテレビから出てくるアイデアを採択するという思い切りは正に英断と言える。同時に、その会議を想像して、笑ってしまった(笑)。

原作良し。

読了。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月31日
読了日 : 2021年10月31日
本棚登録日 : 2021年10月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする