単行本の「潮風エスケープ」を改題して文庫化した作品。
額賀澪さんの「拝啓、本が売れません」で本作品のプロットが紹介されていたことに興味を持ち、読みました。
文庫本の帯は恋愛小説であるかのように作られていますが、主人公の深冬の成長物語でありながら、関係する人たちの群像小説のような趣もある作品でした。
時折主人公以外の視点から書かれている部分もありますが、他の登場人物を主人公にしても小説ができそうな、奥行きのある作品でした。
恋愛小説とか、青春小説とか、そういうカテゴリーにそのまま当てはまらない作品で、何と言うべきか形容しがたい作品ですが、とても良い作品でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2023年5月15日
- 読了日 : 2023年5月14日
- 本棚登録日 : 2023年5月12日
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