他人のことを本当に知るというのは難しい。そもそも本当に知ることなど出来るのか。本当に知るとは何なのか?
そういうことを考えさせられる。
平野さんの分人という考え方が随所に出てきて、深掘りさせる。
すべては分からないけど、信じるということ。これを何度か伝えたかったのかな。
信じることで相手を救うこともできる。
p.202ページ辺り
信じることは、事実がどうとか関係ない。結果ではない。間違っていたとしてもいい。それが問題ではない。
よって、信じること=事実を信頼するではなく、その人を受容するということ。
読んでいく中で崇を信じきれない自分がいることにも気付かされる。
自分も群衆と一緒なのか。物語の中に自然と引き込まれる。
ただ、読みながらなかなかこたえる内容でもあり、重たかった。
本当に疲れる一歩前に読む方がいい一冊。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
人生
- 感想投稿日 : 2020年9月11日
- 読了日 : 2020年9月11日
- 本棚登録日 : 2020年9月1日
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