上野千鶴子が文学を社会学する (朝日文庫 う 5-3)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2003年11月1日発売)
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感想 : 14
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けっこう前に買ったのに、放置してしまった!2ヶ月の放置プレイ。ダメじゃんね。いくつかの論文が収録されている本書。テーマは「ことば」「おい」「おんな」「うた」「こころ」の5つ。どれも素晴らしい切れ味。やはり上野千鶴子はすごい。最初の<平成言文一致体とジェンダー>が今まで文体に関心がなかったので、入りずらく放置してしまったんだけど、今となっては自分の愚かさに唖然。なんて面白いテーマなんだ!!!!!だけど、私が1番好きなのは<連合赤軍とフェミニズム>ですね。やはり、あの時代っていうのは、すごく興味深いですよ。興味があるのに、全く分かっていないという。これから何冊か本を読んでみたいと思うんですよね。良いきっかけになりました。<老人介護文学の誕生>も、かなり素晴らしいっていうか、上野さん、すげえなあって思いましたね。だって老人介護文学ですよ。もう全然、あたしゃ気にしてませんでしたね。そんな分野というかテーマ。なんで、こうも人間って違うのかね。わたしの目は節穴で、彼女の目には世界が映っているようです。うーん...学ばなければ。そして思考なんです。私に足りないもの、それは思考なんです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 学問系
感想投稿日 : 2008年3月5日
読了日 : 2008年3月5日
本棚登録日 : 2008年3月5日

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