名探偵に薔薇を (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (1998年7月19日発売)
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本棚登録 : 2452
感想 : 290
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事前に何の情報もなく読んだのでびっくりしました。
なんとなくタイトルからは、ポップなライトノベルのようなイメージだったのです。
ところが。

すごくグロテスクな話なんですよ。
苦手な方はこの先ご遠慮ください。
私は終始脳内で『こびとづかん』の小人たちが蠢いていて、閉口しました。

「小人地獄」という究極の毒薬を巡る話です。
小人(実際は胎児や赤ん坊)の脳髄をどうにかして作る秘薬で、無味無臭、少量で人を死に至らしめ、その痕跡を残すことがないという究極の毒薬。
その毒薬造りを告発するのが、童話のかたちを借りた『メルヘン小人地獄』。

江戸川乱歩もびっくりなグロテスクな惨殺死体が出てきます。
これ系が苦手な私は、『第一部 メルヘン小人地獄』が本当につらかった。
けれど、『第二部 毒杯パズル』は二転三転する情報に名探偵が翻弄され、面白かったです。
最後まで頑張って読んでよかったな。
でも、再読はできないな。
グロいの苦手。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年2月24日
読了日 : 2023年2月24日
本棚登録日 : 2023年2月24日

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