小さなことに左右されない 「本当の自信」を手に入れる9つのステップ

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  • 大和出版 (2013年4月16日発売)
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本当の自信は成果(DO)ではなく、あり方(Be)であるという切り口から、あり方の自信の大切を説明する。
・自信がない人
→成果だけでなく、自分の価値も低いと感じる。
他人の評価や意見を気にする。
人に評価してもらって始めて自分の存在を感じられる。
自分の気持ちを押さえる=自分の気持ちが分からなくなる。

【成果の自信(DO)】
状況次第で簡単に折れる 。(他人の評価は相対的なものだから。)
人からの承認を必要とする。
「~べき」や 「自己イメージを上げる」悔しさ(相手を見返す)はDOの自信。
自分はダメだと自虐的に追い込む=今に集中できていない。

【あり方(Be)の自信】=自己肯定感。今への集中。
あり方とは好きな姿勢、自分で選ぶことができる。
形がないので評価の対象にならない。
感じることができるのは自分だけ。
リアルタイム(今)しか感じることができない
自分でも気づかないことがある。
「~したい」という感覚。(希望やニーズ)
Beの自信を土台にDOの自信を積みあげる→本当の自信
DO+気持ちよさを感じる必要がある。
今に集中することができる=成果もあがる
「できることとできないことがある」(限界がある)ということを知る。 大きな視野を得られる。

現状は必然で、これ以上はありえない。「 今はこれでいい」と見る。
→ どんな現実も受け入れる勇気。

今を受け入れられない→ 意識が未来や過去へ向いて集中できない。
「もっと自信があれば…」は 今の自分を否定。
※ 「できたはずの努力を怠った」という見方= 努力すれば何でも達成できるという自惚れ、勘違い。

進歩は Be の自信の上に乗せていくもの。
「自分は何かを学んでいる。今にも何か意味がある」と 思う。成長、勉強中であると感じられる。
(何かは今はわからなくてもいい)
つながりはBeの自信を持つ上で重要。

【なりすましの自信のなさ】
不安=未知のこと。整理ができていない。
「不安を持つこと」と「自信を感じること」は別問題。 両立する事ができる。

【心が衝撃を受ける】
なりすましの自信のなさのひとつ。
気持ちが落ち込むのは衝撃への防御反応。
人間として当然の反応と認め、自分の本当の感情と混同しない。
自分の自信のなさとは無関係。
「今はこれでいい」と今に集中する。
ただし衝撃のプロセスを軽視しない。 悲しむ、落ちことも必要。=自分の弱さを受け入れる。

【今に集中する方法】
目標はできるだけ小さく設定する。
自分に意識を向けない。相手に向ける。
自分の頭の中だけの関係からリアルな関係に変わる。
自分の頭の中で想像している相手は リアルな相手より怖い。= 相手がいるということは心強いこと。
自分が何に価値を置きたいかを考える→相手やあり方に目を向ける
❌ 自分の価値を考える (受け身)
悔しさよりも感謝を感じる。
苦手な人でも「今はこれで良い」と思う。
やってみたいというDOを積み重ねる= 達成感を感じる
自分のための時間、今にいるための時間を持つ。→
未来を先延ばししない。今を楽しむ。( 感謝の気持ちを込めて)
自分が好きなあり方を確認する。 確認することでブレなくなる。

課題の分離や人生の嘘はアドラー心理学、意識を相手に向けるということも他の自己啓発本と重なる内容だった。
コンプレックスが人を成長させるということが当たり前の感覚だったため、新鮮な内容であった。
今に集中することの有用性を感じさせられた。また、「現状は必然」という言葉を勇気をもって受け入れ、戻れない過去に意識を向けることは止めようと思う。


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年9月6日
読了日 : 2020年9月13日
本棚登録日 : 2020年8月16日

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