タイトルからは何のお話かわからないまま、読み始めましたが、戦後に塾を創設した一家の半世紀にわたる物語です。450ページを超える大作で、ワクワクする前半からキューっと胸が苦しくなる中盤、そして再びワクワクから希望の光に満ちるエンディングまで楽しく読ませていただきました。
最終盤に吾郎がスピーチで語った言葉
「どんな時代の教育者も、当世の教育事情を悲観しているが、それでいいのかもしれない。常に何かが欠けている三日月。欠けている自覚があればこそ、人は満ちようと研鑽を積むのかもしれない」という言葉にとても共感しました。
私も日頃教育担当として若手スタッフの育成に懊悩していますが、それでいいのだと教え導いてもらった気がします。
私にはとても大切な本になりました!オススメ!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2023年8月13日
- 読了日 : 2023年8月13日
- 本棚登録日 : 2023年8月13日
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