ツナグ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2012年8月27日発売)
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本棚登録 : 27233
感想 : 2292
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私にとって初辻村作品。
一生に一度だけ死者と会える機会を繋げてくれるツナグの物語を含む全5つの連作長編集。

最近気が付いたのだが、自分ではSF系は苦手…と思っていたが、小説に関してはその限りではないようだ。
これは著者の綴る作品の魅力の賜物なのだろう。

本作品も感情移入しながら、喜ばしくもあり、怒りを覚えたり、哀しくなったり、楽しさを感じたり、感情を揺さぶってくれる作品だった。

さて、私が会いたい人は置いておいて、故人となった私に、一生に一度のその機会を繋いで会いたいと思ってくれる人なんて果たしているのだろうか。
…と、少々センチメンタルになってしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2020年10月20日
読了日 : 2020年10月20日
本棚登録日 : 2020年9月30日

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