どんどん橋、落ちた (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2002年10月4日発売)
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綾辻行人のミステリ中短篇集『どんどん橋、落ちた(英題:Dondon Bridge Is Falling Down)』を読みました。
綾辻行人の作品は、2年半くらい前に読んだ『黒猫館の殺人 <新装改訂版>』以来なので久し振りですね。

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無理、無理……。犯人を当てるなんて!
全神経を集中して推理しても、犯人を決められない究極の中短編集

ミステリ作家・綾辻行人に持ち込まれる一筋縄では解けない難事件の数々。
崩落した〔どんどん橋〕の向こう側で、殺しはいかにして行われたのか?
表題作「どんどん橋、落ちた」や、明るく平和なはずの“あの一家”に不幸が訪れ、悲劇的な結末に言葉を失う「伊園家の崩壊」など、5つの超難問“犯人当て”作品集。
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1992年(平成4年)6月号から1999年(平成11年)に発表されたフーダニット(犯人当て)の中短篇5作品が収録されています… 綾辻行人の作品は館シリーズしか読んだことがなかったので愉しみですね。

 ■第一話 どんどん橋、落ちた
 ■第二話 ぼうぼう森、燃えた
 ■第三話 フェラーリは見ていた
 ■第四話 伊園家の崩壊
 ■第五話 意外な犯人
 ■文庫版あとがき
 ■解説 篠原美也子

ミスター新本格・綾辻行人が読者に挑戦する究極のフーダニット! 奥深い“本格の魔道”へようこそ! 究極のフーダニットか、袋小路への道標か、、、

ミステリ作家・綾辻行人のもとに持ち込まれる難事件の数々! 落ちた〔どんどん橋〕の向こう側で、燃える〈ぼうぼう森〉の中で、殺人はいかにして行なわれたのか?(『どんどん橋、落ちた』、『ぼうぼう森、燃えた』) “明るく平和な”あの一家を次々と不幸が襲い、ついに最悪の犠牲者が!(『伊園家の崩壊』) ほか、全5篇… 勃発する難事件の”犯人”は誰か? 超絶技巧がちりばめられた5つの超難問に挑め! 

読者の嗜好によって評価が大きく分かれる作品でしょうねー バカバカしいと呆れる読者も多いと思いますが、私は好きですね… 面白かった、、、

特に『どんどん橋、落ちた』、『ぼうぼう森、燃えた』はねー 犯"人"当てじゃないですからね… 『フェラーリは見ていた』も気持ちよく騙されましたね、フェラーリと言えば、やっぱフェラーリしか思い浮かばないですからね。

ネタバレになるから内容に触れられないのが残念! 先入観というか、思い込みというか… 最近よく使う言葉だとアンコンシャス・バイアスにも通じる内容でした、、、

気持ちよく騙される… 叙述トリックの極みとも言える作品ですね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: <読む>ミステリ(国内)
感想投稿日 : 2023年2月4日
読了日 : 2023年2月4日
本棚登録日 : 2023年1月7日

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