綾辻行人のミステリ中短篇集『どんどん橋、落ちた(英題:Dondon Bridge Is Falling Down)』を読みました。
綾辻行人の作品は、2年半くらい前に読んだ『黒猫館の殺人 <新装改訂版>』以来なので久し振りですね。
-----story-------------
無理、無理……。犯人を当てるなんて!
全神経を集中して推理しても、犯人を決められない究極の中短編集
ミステリ作家・綾辻行人に持ち込まれる一筋縄では解けない難事件の数々。
崩落した〔どんどん橋〕の向こう側で、殺しはいかにして行われたのか?
表題作「どんどん橋、落ちた」や、明るく平和なはずの“あの一家”に不幸が訪れ、悲劇的な結末に言葉を失う「伊園家の崩壊」など、5つの超難問“犯人当て”作品集。
-----------------------
1992年(平成4年)6月号から1999年(平成11年)に発表されたフーダニット(犯人当て)の中短篇5作品が収録されています… 綾辻行人の作品は館シリーズしか読んだことがなかったので愉しみですね。
■第一話 どんどん橋、落ちた
■第二話 ぼうぼう森、燃えた
■第三話 フェラーリは見ていた
■第四話 伊園家の崩壊
■第五話 意外な犯人
■文庫版あとがき
■解説 篠原美也子
ミスター新本格・綾辻行人が読者に挑戦する究極のフーダニット! 奥深い“本格の魔道”へようこそ! 究極のフーダニットか、袋小路への道標か、、、
ミステリ作家・綾辻行人のもとに持ち込まれる難事件の数々! 落ちた〔どんどん橋〕の向こう側で、燃える〈ぼうぼう森〉の中で、殺人はいかにして行なわれたのか?(『どんどん橋、落ちた』、『ぼうぼう森、燃えた』) “明るく平和な”あの一家を次々と不幸が襲い、ついに最悪の犠牲者が!(『伊園家の崩壊』) ほか、全5篇… 勃発する難事件の”犯人”は誰か? 超絶技巧がちりばめられた5つの超難問に挑め!
読者の嗜好によって評価が大きく分かれる作品でしょうねー バカバカしいと呆れる読者も多いと思いますが、私は好きですね… 面白かった、、、
特に『どんどん橋、落ちた』、『ぼうぼう森、燃えた』はねー 犯"人"当てじゃないですからね… 『フェラーリは見ていた』も気持ちよく騙されましたね、フェラーリと言えば、やっぱフェラーリしか思い浮かばないですからね。
ネタバレになるから内容に触れられないのが残念! 先入観というか、思い込みというか… 最近よく使う言葉だとアンコンシャス・バイアスにも通じる内容でした、、、
気持ちよく騙される… 叙述トリックの極みとも言える作品ですね。
- 感想投稿日 : 2023年2月4日
- 読了日 : 2023年2月4日
- 本棚登録日 : 2023年1月7日
みんなの感想をみる