どんどん橋、落ちた (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2076
レビュー : 232
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062735728

作品紹介・あらすじ

ミステリ作家・綾辻行人に持ち込まれる一筋縄では解けない難事件の数々。崩落した"どんどん橋"の向こう側で、殺しはいかにして行われたのか?表題作「どんどん橋、落ちた」や、明るく平和なはずのあの一家に不幸が訪れ、悲劇的な結末に言葉を失う「伊園家の崩壊」など、五つの超難問"犯人当て"作品集。

感想・レビュー・書評

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  • どんどん橋、落ちた
    ぼうぼう森、燃えた
    フェラーリは見ていた
    伊園家の崩壊
    意外な犯人

    ある夜、突然やってきたU君。
    この物語の犯人はわかりますか?

    犯人当ての短編集。
    うーん、物語重視の私はトリックと犯人がわかるだけのゲームみたいなものは苦手だった。
    それにどれも早々にわかってしまうし。
    登場人物の名前にけっこう影響されちゃうんだな、小説って。
    伊園家もこれ、伊園さんにする理由がよくわからなかったし。
    このごろ日曜日のあの番組、誤魔化すために嘘を重ねていくことが多くて子供と観るのが辛くなってるんだけど。
    それでもこの内容はどす黒くてどんな恨みが?
    ご本人のあとがきと篠原美也子さんの解説でそういうことか、とちょっと納得したかな。
    それにしても、U君はいったい誰なのー?
    わからないの私だけ?

  • 最初の話で引っかからなければあとの犯人当てもいけると思います!
    あと、よくある都市伝説のサザエさんの元ネタはどう見てもこれかなーって感じですね。2パターンくらいあると思いますけど、その内の一つ。
    どの話もおもしろいのですが、SS推理ものそれも犯人当てってなると感情移入しやすいキャラがいないっていうのがセオリーでして、それはちょっとっていう人はたぶん伊園家が一番読みやすいんじゃないかなって思います。
    キャラは厳密には違いますが、名前だけでキャラや周囲のイメージがしやすい分、読みやすいと思います。
    あと、最初の注にあるように、順番に読むのがオススメです。

  • 5つの中短編の問題で、ひとつ当てた。ミステリーの犯人当ては苦手なのでねまずまずの結果である。『伊園家の崩壊』はかなり手が込んだ仕上がりとなっている。なるほど。推理は冴えている。そうくるか、と。著作リストもあるので参考になる。館シリーズを読みたくなる。

  • 短編五話から成る短編集。
    4.5話の話はトリックがわかったけれど、1〜3話は騙された。
    1〜3のうち、個人的には2話のトリックはあまりスッキリしなかったけれど、見破ることは難しいトリックばかりだと思う。
    叙述トリックがあるとわかっていても騙されてしまい、さすが綾辻さんの作品だと感じた。

  • 楽屋オチだらけの短編集。
    ミステリ界に精通していればより楽しめる内容になってる。個人的に海外ミステリに疎いので、きっと半分くらいしか理解できてないと思うけど、面白かった。
    ただ、「順番に読むように!」との紹介が多く期待して読み進めたら、最後が突然シュールな終わり方になって、ちょっと肩透かしをくらったので、☆3つ。
    以下、自分が理解した内輪ネタの解説になるかも。

    ・「どんどん橋、落ちた」…ある日突然綾辻さんをU君なる人物(若かりし頃の綾辻さん?)が訪ねてきて、自作のミステリを無理矢理読ませ、犯人当てをさせる。
    登場人物(?)が「エラリイ」「ポウ」「アガサ」って、『十角館の殺人』のセルフパロディやないかい!
    そして綾辻さんの突っ込み「人物が描けてない!」が、綾辻さんがデビュー時にさんざん言われただろう批判なのも笑いを誘う。
    海外作家の名前の印象が強すぎて、斎戸サカエが斎藤栄のもじりだったりしたのは指摘されるまで気づかなかった。
    リンタローが悩んでるのが一番面白い。
    もちろん犯人は当てられなかった。

    ・「ぼうぼう森、燃えた」…登場動物紹介の「エラリイ」「アガサ」「ルルウ」と来て、「マヤ」「アリス」で吹いた。ここでやっとタケマルが我孫子武丸だと気づく私。
    そして、相変わらずリンタローは悩んでいる。「悩まないリンタローはリンタローではない」、笑える。

    ・「フェラーリは見ていた」…ちょっと奥さんのフェラーリの説明が不親切だとは思ったけど、一番ミステリぽかったかも。
    ていうか、どうしてタケマルは断固犬なんだろうか。タケマルって響きが犬っぽいからか、ほかの意味があるのか。我孫子武丸ほとんど読んでないから分からない。

    ・「伊園家の崩壊」…サザエさんの世界を下敷きにした、大抵の日本人が共有できる内輪ネタ。ていうか笑えないくらいブラックで、多方面からクレーム来たりしないのか心配になった。

    ・「意外な犯人」…作中のビデオドラマは面白かったんだけど、作品自体のオチがシュールすぎて…これにも何か元ネタがあるのかしら。

    こういう内輪ネタ満載の話を公に出版できちゃうのが売れっ子の証拠なのかな。

  • 1.2.3話目まではこんなミステリもありなのか〜と感心しながら楽しく読んでいました。
    4.5話目あたりからおもーくなり、最後も後味が悪く感じました…
    でも、1.2話は特におもしろくて好きでした。

  • 短編集で読みやすかった。
    なかなか面白かった章もあったけれど、そうじゃない章もあったり(特に最後の章)。

    結局のところ一番印象に残った話は、本のタイトルにもなっている、「どんどん橋、落ちた」だった。

    「伊園家の崩壊」もなかなか面白かったが、パロディとなんで言われているのかよく分からなかったが、、
    なるほどね。サザエさんの登場人物のパロディだったのか。。
    ようやく、バブーの意味が分かった笑

  • 突き落とされた人が「さ…」みたいなこと言って息絶えて推理する話(「どんどん橋」?)がめっちゃ記憶に残ってる。

  • 2018.9.7 図書館

    「どんどん橋、落ちた」
    「ぼうぼう森、燃えた」
    「フェラーリは見ていた」
    「伊園家の崩壊」
    「意外な犯人」

    綾辻氏主人公のメタ的短編集。
    犯人当て推理ゲーム。短篇でしっかり回答編まであるので、1話で読み応えがあった。ミステリーの読みにくさがなくなって、うまみだけ凝縮した感じ。私はとっても好き。ミステリー初心者におすすめしたくなるけど、綾辻氏の過去作とリンクしているところが少しあったり、私はこの遊び心ウェルカムだから楽しめたけど、犯人になっとくいかん!って人が結構いるもたいでびっくり。むやみにおすすめできない本だった。
    伊藤家の崩壊については、タミオの話しかたでパロかと理解。
    それに気づいたときと中盤まではニヤニヤ読めたけど、あまりにブラックユーモアすぎて、本家溺愛の私は終盤にはひきつった顔をしていたと思う・・。本家へのリスペクトはあるのか・・・?と不安になる話。パロと使い方は楽しかっただけに残念。あまり読み返したくはない。
    犯人当てについては、序盤でその可能性がうっすら見えていたはずなのに、すっかりだまされた。意外な犯人だけは序盤でわかった。ただ、「氏名」がわからず合ってるはずなのに???ってなった。
    綾辻がアヤツジとして出ていると思っていた・・・ちゃんと読めば氏名まで推理できたかな~~悔しい。

    総合的にはとっても楽しめた。

  • 5編からなる短編集。繰り返し書いてるけど、謎解きに全く興味はないから、本作の趣旨からして、好きになる可能性は低し。綾辻作品&どんでん返し(気を惹かれるワード)っていう、その点だけを拠り所に読んでみたけど、ダメでした。表題作たる最初の作品からもう論外で、個人的にアンフェアの代表作だと思っている『モルグ街~』をモチーフにしたもので(同作のことは、当然嫌い)、この時点でよほど読むのを止めようかと思った。会話に敢えて『』を使っていたこともあり、人外のモノが絡んでいるのかも、っていう予想はあったけど、まさか本当にそうだとは… 絶望感もしきりでした。2編目も動物がらみのダメ作品が続き、投げ捨てようかと思ったけど我慢したら、それ以降はまあまあ。ただ、総じて趣味じゃない作品でした。

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著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ ゆきと)
1960年京都市生まれ。京都大学教育学部在学中、京大推理小説研究会に所属。研究会同期に、後に結婚する小野不由美がいる。1982年、同大学大学院教育学研究科に進学。1987年、大学院在学中に『十角館の殺人』で作家デビュー。講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付け、その肩書きが広まった。1992年大学院を卒業後、専業作家に。
1990年『霧越邸殺人事件』で「週刊文春ミステリーベスト10」1位。1992年『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2011年『Another』で「ミステリが読みたい!」1位。2018年第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。
主な代表作として、デビュー作『十角館の殺人』以来続刊されている、長編推理小説「館シリーズ」。

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