「松瀬学」がラグビーの指導者「清宮克幸」と「春口廣」にスポットあてた『清宮克幸・春口廣対論 指導力』を読みました。
「松瀬学」作品は昨年の9月に読んだラグビー本『スクラム 駆け引きと勝負の謎を解く』以来ですね。
-----story-------------
個人のやる気と才能を引き出し、強い組織をつくるには?
名指導者2人が、その経験とノウハウを存分に語る!
監督として、早稲田大学ラグビー部を一三年ぶりに日本一に導き、さらには三一年ぶりの連覇、社会人トップリーグチームを破る快挙を成し遂げた「清宮克幸(サントリーサンゴリアス監督)」。
関東学院大学ラグビー部を部員八人の状態から常勝チームに育てあげ、九年連続大学選手権決勝進出(継続中)の偉業を達成した「春口廣」。
互いに尊敬し合うライバル同士でもある名指導者二人が自身の経験とノウハウをもとに、「指導力」の肝について、深く、面白おかしく、存分に語り合う。
大学ラグビーのファンだけでなく、すべての指導者、部下を持つビジネスマン必読。
-----------------------
2005年度シーズン終了後(2006年初頭)、3回に亘って行われた、早稲田大学ラグビー部監督「清宮克幸」と、関東学院大学ラグビー部監督「春口廣」(いずれも当時)の対談をまとめた作品です。
■序章 五年目のノーサイド
■第1章 五年間の死闘をふりかえる
チームは生き物
「史上最強」早稲田vs.関東学院
次につながる負け ほか
■第2章 強いチーム、組織のつくり方
いい素材をどう見つけるか
組織の規律
チームづくり
■第3章 ジャパンを強くする方法
なぜワセダとカントーが強いのか
大学ラグビーの課題
ジャパン強化 ほか
■あとがき
■早稲田vs.関東学院試合結果(2001~2005年度)
性格も指導方針が大きく異なる二人ですが、意外と共通点があるんだなぁ… と感じながら読みました。
著者は、その最たるものは「そこにいる人間を愛する能力。」とまとめていましたが、全く同じ印象、、、
本書を読んで「清宮克幸」の印象が変わりましたね。
それにしても… 「春口廣」って多弁ですねぇ、、、
対談で「春口廣」の方が、圧倒的にしゃべる量が多かったですね… 「清宮克幸」が言いたいことも含め、「春口廣」が説明している感じでした。
その中でも特に印象に残った発言を記しておきます。
「そりゃ、宝物は教え子だよ。」
「選手づくりじゃないの。
人をつくってんだよね。
~中略~
その手段として、ラグビーをしているのさ。」
こんな指導者に指導してもらう機会があれば良かったなぁ… と感じました。
職場での後輩育成に役立てたいな。
- 感想投稿日 : 2022年7月7日
- 読了日 : 2014年6月2日
- 本棚登録日 : 2022年3月11日
みんなの感想をみる