清宮克幸・春口廣対論 指導力 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334033453

作品紹介・あらすじ

監督として、早稲田大学ラグビー部を一三年ぶりに日本一に導き、さらには三一年ぶりの連覇、社会人トップリーグチームを破る快挙を成し遂げた清宮克幸(サントリーサンゴリアス監督)。関東学院大学ラグビー部を部員八人の状態から常勝チームに育てあげ、九年連続大学選手権決勝進出(継続中)の偉業を達成した春口廣。互いに尊敬し合うライバル同士でもある名指導者二人が、自身の経験とノウハウをもとに、「指導力」の肝について、深く、面白おかしく、存分に語り合う。大学ラグビーのファンだけでなく、すべての指導者、部下を持つビジネスマン必読。

感想・レビュー・書評

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  • P64の春口監督の
    毎年、たくさんの学生を送り出さないといけない
    ~中略~
    おれたちは、ほとんどすんなり就職出来る早稲田とはちがうんだ。

    という言葉が、すごく印象に残った。

    早稲田のような圧倒的なブランド力を持つ伝統校に対し、一から強豪校に作り上げ、多くの卒業生を送り出してきた指導者、教育者としての思いを感じた。
    一瞬が勝敗を決し、明暗を分ける学生スポーツの世界に長く関わる中での実感でもあるのだろう。

    そして、選手の立場から言えば、こうした言葉を聞けば、「だからこそ絶対に勝ってやろう!!」という気持ちにもなるだろう。

  • ラグビーのこと知らなかったけど、
    テレビで見る春口さんの漂わせる名将の雰囲気は
    カッコイイなぁ感じてました。
    (その割に買ってから全く手を着けなかったけど)

    この機会にラグビー観に行こうかな。
    別に会場に運んで種目そのものを応援しようと。

  • 清宮監督率いる早稲田大学と春口監督率いる関東学院大学。2001年~2005年の5年間、ラグビー大学選手権決勝は常にこの2チームだった。その名将二人のラグビーにかける情熱や人生観を対談形式でまとめたのがこの本。

    タイトルから想像したマネジメントスキルみたいなものは学べないけど、二人の熱い想いを読んでるうちに、自分のココロにも何か熱が伝わってくるような感じ。

    ラグビー経験者、ラグビーファンにはお勧めしたい一冊ですよ。

  • 二人の熱さがビンビン伝わってきました

  • 「指導力」というタイトルが適切かどうかは果たして疑問だけど、内容としてはとても豪華。
    関東学院大学を、部員8名の状態から選手権出場へ導いた春口監督と、早稲田の低迷期に現れたカリスマ清宮監督の対談。しかもこの二人、ライバルでありながら師弟関係。
    お酒を交えての会話の中には、そんな昔のこぼれ話も見え隠れして、思わずこちらまでにっこりしてしまった。あくまで互いを尊敬し合っている姿勢も、ラガーマンとしての誇りを感じさせる言葉たちも、とても素敵。

    春口さんの言葉でひとつ、とても印象的なものがあったのだけど、twitterにメモしていたら消えてしまった…見つけ次第追記しようと思う。残念…。

  • 【37】
    早稲田ラグビー部清宮監督(当時、現ヤマハ監督)、関東学院ラグビー部春口監督(当時、現総監督)の対談を纏めたもの。

    最近あまり学生ラグビーを見なくなってしまったが、90年代終盤以降の学生ラグビーは、本作の両監督に加えて、慶応上田監督等個性的な監督の存在も非常に興味深かった。

    清宮監督の就任以降、5年連続で決勝が同一カードになり、チームカラーの対照的な両チームのライバル関係も面白かった。(両監督に言わせれば、明治がだらしない、ケシカランということになるのだろいうが)

    勝負師であり、ビジネスマンである清宮監督と、あくまで先生である春口監督と、それぞれ独特の考え/視点が面白い。

    特に清宮監督は短時間練習や練習のデジタル化を進めてきた一方で、「ワセダかくあるべし」「魂」といったアナログを大事にする面も強く、そのバランス感覚が本当に秀逸。

    ラグビー・フットボールと同根のせいかもしれないが、ほかのスポーツの指導者よりも共感するところが多いのだ。

    2011.3.13読了

  • 大学ラグビー界の2大カリスマ監督による対談。関東学院と早稲田の強さ、その指導法が垣間見える。本音であり、また雑談のような対談であるため、ところどころこんなこと言っていいのかと思う発言もあり面白い。ただ、組織論やコーチング論といった部分の突っ込みは弱く、参考になる話はあまりない。ラグビーファンとして楽しむ本。

  • 早稲田 清宮
    関東学院 春口

    5年連続で大学選手権顔をあわした二人の名監督がその指導の肝を余すことなく語る本。

    以前、ニュースの特集で、試合前の円陣で早稲田の選手等が号泣しているシーンを見て正直ひきました。

    でも、そんくらいやんなきゃ駄目なんだ。
    そう、やらなくては。

    「人間にちがいなんてない。やれてないだけなんだ」

    春口の言葉。

    大学ラグビーをかじってないと登場人物が把握できずしんどいだろうけど、やはりスポーツの感動はピッチにある。

    そう確信した。

  • 早稲田と関東学院の強さの秘密がわかる本。指導の難しさを垣間見ることができる。お勧め。

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著者プロフィール

松瀬学(まつせ・まなぶ) 1960年、長崎県生まれ。福岡・修猷館高校、早稲田大学ではラグビー部に所属。83年、共同通信社に入社。運動部記者として、プロ野球、大相撲、オリンピックなどの取材を担当。96年から4年間はニューヨーク勤務。02年に同社退社後、ノンフィクション作家に。人物モノ、五輪モノを得意とする。RWCは1987年の第一回大会からすべての大会を取材。日本文藝家協会会員。元RWC組織委員会広報戦略長、現・日本体育大学准教授。著書は『汚れた金メダル−−中国ドーピング疑惑を追う』(文藝春秋)、『なぜ東京五輪招致は成功したのか』(扶桑社)、『東京農場−−坂本多旦いのちの都づくり』(論創社)など多数。

「2019年 『ノーサイドに乾杯!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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