女と文明 (中公文庫 う 15-15)

著者 :
  • 中央公論新社 (2020年6月24日発売)
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感想 : 13
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かつて主婦論争というものがあった。
本書の著者梅棹氏自身は、当時自らが論争の当事者との意識はなかったようであるが、今から60年以上前に、「妻無用論」、「母という名のきり札」という刺激的なタイトルの論説を次々と発表したのであるから、賛否分かれるものだったことは推察できる。

家事や育児を外部化するためには一定の収入が必要であり、女性も職を持って社会参加すべきということになるのだろうが、就労環境も一周廻った感もする。フェミニズムを経た現在の時点で、また、家庭の在り方や結婚、子育てを巡る環境が大きく変化した現状を踏まえて本書をどう読むか、興味深く思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年6月29日
読了日 : 2020年6月28日
本棚登録日 : 2020年6月28日

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