作者の川口雅之さんのファンで全巻読んでいます。他作とは明らかに違うパターンのタイムトラベルを主人公に経験させたのは作者にとって必然だったのだろう。作者も被災した東日本大震災で失われた多くの尊い命には続きがあると信じることで残された人を無力感から救い出せるわれと信じて本作の筆を取ったに違いない。カタルシスが極まることがなかったのは登場人物の交流に多くを割いた分、他作で強烈に感じられた情緒や叙情感が削がれたからだろうと想像している。
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- 感想投稿日 : 2020年1月29日
- 本棚登録日 : 2018年12月24日
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