ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1996年3月1日発売)
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本棚登録 : 18939
感想 : 2161
5

再読。

ぼくは確かに成績が悪いよ。でも、勉強よりも素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ―。
カバー裏のあらすじのこの一文だけで本当にこの本が私にとって大切な本になるって思った。

学校にいる限り勉強をしろ、と嫌でも大人には言われるけど、そんな中で勉強よりも素敵で大切なことがあると思うって考えられる秀美君は成績優秀な生徒よりももっと視野が広くて身の回りの楽しいことを見つけられる人なんだなと思う。

私は秀美君のように人気者でも明るくもないけど、成績が悪いって点では共通してるから勝手に自分の思ってることを代弁してくれるヒーロー的存在として秀美君を見てた。

からっと爽やかに物事を見れる秀美君は本当にかっこいいしお母さんがこれまた素敵すぎる。
おじいちゃんもチャーミングで本当に魅力的な人しか登場しない作品。

秀美君がかっこいいのはもちろんなんだけど出てくる女性が全員自分の芯持っていて強くて美しくて大好き。

本当に大好きで一文一文噛み締めるように読んだ。
全てが好きな作品だからこそ上手く感想をまとめられないのがもどかしい。
この本と放課後の音符に出会って読書が大好きになったから再読出来て良かった。
大人になってまた何度も読み返したい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年11月26日
読了日 : 2023年11月26日
本棚登録日 : 2023年11月26日

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