機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房 (2010年3月19日発売)
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 機動歩兵+警察物というパトレイバー的な物を期待して手に取った。正直パトレイバーはほとんど知らないんだけれども。スタジオぬえ原作「テクノポリス21C」にも似ている。

 機龍に乗り込むキャラクターと日本警察のギャップが気になると言えば気になる。確かにアニメ化しやすそうな印象があるが、それぞれの機体を具体的にイメージするのが案外難しい。もしするなら「攻殻機動隊」的にキャラ設定は士郎正宗がはまりそう。機龍の由来や対する「敵」がヴェールに包まれたままなのは今後の展開を予感させて楽しみ。その「敵」やチームを率いる部長の立ち位置など「ワイルド7」をモチーフとしているのかもしれない。機龍による戦闘場面は案外少なく意図的に押さえられていると思われる。それに対し人物の背景や内面が細やかに描写され深みを与えていてる。
 
 続編が出版されいずれも評価が高いのは納得。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2013年7月7日
読了日 : -
本棚登録日 : 2013年7月7日

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