寂光院残照 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2022年1月21日発売)
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感想 : 11

6篇の短編集。
●右京局小夜がたり…源実朝の御台所の乳母の視点からの語り。京都から鎌倉入りした乳母の実朝に対する視線がシビアで、実朝好きとしては読んでいて辛いが、こういう解釈があってもおかしくないか…
●土佐房昌俊…まさかの土佐房が主人公!義経と弁慶も出てきます。
●寂光院残照…建礼門院のもとへ後白河法皇が訪れて…。信西の娘の視点からの語り。←阿波の内侍(藤原信西の娘)のことか?
●ばくちこそ歩くなかれ…僧侶の賭けとは?義時晩年にかけての物語。主人公・尊長 は一条能保の子(母は不明)、彼の異母兄は一条信能(母は遊女)、異母弟の一条実雅(母は藤原有恒の娘)は伊賀の変での将軍候補&妻は北条義時の娘。※このあたりの関係を理解して読むともっと面白いと思う。
●頼朝の死…タイトルの通り
●后ふたたび…藤原頼長の養女・多子と周囲の公卿たちの攻防

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年7月17日
読了日 : 2022年7月17日
本棚登録日 : 2022年7月2日

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