超・箇条書き

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2016年6月16日発売)
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本棚登録 : 367
感想 : 39
5

情報の粒度を揃えるというのは社会人になりたての頃からいわれて実践していたことでした。ただ、これを読んでいればもっと早く相手に自分の伝えたいことをより早く正確に伝えられたなぁともっと早く読むべき一冊でした。
本自体は分厚くないのですぐに読めますが内容は濃いです。
他人に、そして自分に説明するときに常にこの考えを頭の片隅に入れて私のすべての成果物の品質を50%Upさせます。

以下メモ:
箇条書きには読み手や聞き手の情報処理の負荷を減らす力がある。

そのための3つの要素とは
1. 構造化: 相手が全体像を一瞬で理解できる
2. 物語化: 相手が関心をもって最後まで読み切れる
3. メッセージ化: 相手の心に響かせ行動を起こさせるようにする
である。

1.構造化
- 自動詞と他動詞を使い分ける
- ある瞬間の状態・現象を相手にイメージさせる
- 行為やそれによる因果関係を相手にイメージさせる
- 体言止めは多義的であり曖昧である
- 直列型と並列型、またはハイブリッド型が存在する
- ガバニングを用いる
- ガバニングとは先にポイントが3つあるなどと頭出しして情報量を統制することである(スティーブ・ジョブズのStanfordでの卒業スピーチ)

2. 物語化
- フックを作る
- 相手が置かれている状況(コンテキスト)を考慮して箇条書きを作る
- 相手がの期待に応える回答をする。そして順序を意識する。最初に関係ないことを話せば相手の興味はなくなって最後まで聞いてもらえない可能性がある。
- MECEは漏れなくダブりなくだが、相手や条件によって変化する。本当に必要かどうかも検討する。

3. メッセージ化
- スタンスをとる。伝えたいことに対する自分の立ち位置を明確にする。
- 隠れ重言を排除する
- 否定で退路を断つ AではなくBをする。AよりもBをとる。
- 形容詞や副詞は数字に変える

おまけ:
パラグラフライティング:長い文章を書くときに書くパラグラフが主張することを書く

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自己啓発
感想投稿日 : 2024年3月20日
読了日 : 2024年3月16日
本棚登録日 : 2024年3月20日

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