奇妙なロードノベル。精神病院から脱走を図った主人公の『あたし』こと花ちゃんは、なごやんと共にひたすら南を目指す。繰り広げられる花ちゃんの頭の中にある精神世界と現実との融合と乖離…
解説には、この奇妙な小説のベースがマルクスの『資本論』にあるとか無いとか書かれているが、深読みのようにも、正解のようにも思う。
淡い期待を抱いていたが、アーヴィン・ウェルシュの『トレインスポッティング』或いはバロウズの『裸のランチ』に描かれている精神世界までは到達していない。仕方の無いことか…
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本
- 感想投稿日 : 2016年1月20日
- 読了日 : 2016年1月20日
- 本棚登録日 : 2016年1月20日
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