拗ね者たらん 本田靖春 人と作品 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2021年8月12日発売)
3.80
  • (0)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 39
感想 : 4
4

後藤正治『拗ね者たらん 本田靖春 人と作品』講談社文庫。

読売新聞社会部記者からフリーのジャーナリストに転身し、数々のノンフィクション作品を描いた本田靖春の71年の生涯とその代表作の背景などを描いたノンフィクション。

本田靖春の作品では、『誘拐』『不当逮捕』『私戦』『疵 花形敬とその時代』は読んだことがあるが、その中でも特に『誘拐』と『疵 花形敬とその時代』が非常に面白かった。

本書を読むと、本田靖春はかなり魅力ある豪胆な人物だったようで、記者時代から周囲に慕われたようだ。独立後は数々の傑作ノンフィクションを上梓したが、晩年は糖尿病で満身創痍の中、筆を取り続けていたとのこと。加齢と共に若い頃に羽目を外したツケが回って来たのだろう。

定価1,078円
★★★★

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2021年8月31日
読了日 : 2021年8月31日
本棚登録日 : 2021年8月30日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする