地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2022年9月15日発売)
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感想 : 28
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森功『地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団』講談社文庫。

巧妙な手口で他人の土地を自分たちの所有と見せ掛けて売り飛ばす『地面師』の実像に迫るルポルタージュ。

なかなか面白い。

地主になりすまして架空の土地売買を行ったり、ホームレスに虚偽の勤務経歴を与えて金融機関から不正に不動産関連の融資を受けたり、土地の二重売りと様々な巧妙な手口で不動産詐欺を繰り返す地面師たち。

2017年に大手の積水ハウスが55億円を騙し取られた『五反田海喜館事件』は記憶に新しい。まるで小説や映画のような詐欺事件は日本中を驚かせた。以前読んだ新庄耕の犯罪小説『地面師たち』は、この事件をモチーフにしているようだ。

さらには、台湾架橋になりすました『富ヶ谷事件』、『アパホテル溜池駐車場事件』、『世田谷事件』などの内幕が描かれる。

定価726円
★★★★★

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2022年9月21日
読了日 : 2022年9月21日
本棚登録日 : 2022年9月20日

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