鸚鵡楼の惨劇 (小学館文庫 ま 21-1)

著者 :
  • 小学館 (2015年7月7日発売)
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本棚登録 : 673
感想 : 67
5

非常にサスペンスフルで、サイコミステリーぽい、真梨幸子さんらしいイヤミス。真梨幸子さんの作品の中でも3本の指に入る面白さではないだろうか。

物語は1962年の西新宿の洋館・鸚鵡楼から始まる。鸚鵡楼で起きた惨殺事件…時代は移ろい、1991年。奇しくも鸚鵡楼の跡地に建つ高級マンションに暮らす、人気エッセイストの蟻塚沙保里…再び、起きる忌まわしい事件…2013年。いよいよ事件の全貌が明らかに…

終始漂うなんとも言えない不快感と仕掛けられた罠に翻弄され、物語の世界にのめり込んで行く自分に気付く…そして、ラストの意外な真相に驚愕し、真梨幸子さんに畏敬の念を抱く自分が居る。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2015年7月8日
読了日 : 2015年7月8日
本棚登録日 : 2015年7月8日

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コメント 2件

office4690さんのコメント
2017/03/14

いつも「いいね」ありがとうございます^^; おなじ真梨幸子ファンとしてことぶきジローさんの本棚をフォローさせていだだきました 今後ともよろしくお願いいたします

ことぶきジローさんのコメント
2017/03/14

文庫化された真梨幸子さんの作品は全て読んでいます。読後の何とも言えない感じがたまりません。自分もフォローさせて頂きます。宜しくお願いします。

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