さよなら神様 (文春文庫 ま 32-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2017年7月6日発売)
3.45
  • (52)
  • (109)
  • (131)
  • (32)
  • (14)
本棚登録 : 1370
感想 : 115
4

あれれ?意外にも面白かった!
もっと嫌な読後感を覚悟していたのに、最後はすごーい!と鳥肌でゾクゾクでした。前作(他の方の感想を読んで成程!といろいろ納得した)より好きかも。

「神様ゲーム」の神様、"鈴木君"が冒頭犯人を告げることからはじまる短編連作集。
「バレンタイン昔語り」の叙述トリック(?)から俄然前のめり姿勢。「俺」に萌えながら一気に最後まで。

「さよなら、神様」の"鈴木君"を見かけた一瞬のあいだに、走馬灯のように駆け巡る推理。そして最後のハートマーク。圧倒的な存在の神様に一矢報いた形を表した…ハートマーク。ゾゾゾ〜ワァと鳥肌が‼︎

うん、たぶん好みが分かれる作者さんなんでしょうね、私は好きかもです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月18日
読了日 : 2021年10月18日
本棚登録日 : 2021年10月12日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする