純な時代の恋愛を大切にするあまりの切ない犯罪。
まず真っ先にあがるのは、東野圭吾作品だろう。
白夜行や幻夜などの作品は、まさに不朽の名作というべき評価を得ている。
しかしこの作品も、登場人物の数が多い分
2名の男女だけに焦点があてられていないけれど、
それでも東野作品に通じる切なさに満ちているように思う。
目の前で恋人・佳奈を殺され、復讐に生きる向井。
その生き方を追うことで自分の生き方を見つけようともがく俊介。
佳奈を想っていた相田。
そして、殺人者の娘と殺人者に関わった少女達。
結局、日々を生きて行くしかない。
俊介の明日はどうあるのか、読み終わってから考えさせられた、がつんの一冊。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
至高の一冊。骨太の名作。
- 感想投稿日 : 2011年9月11日
- 読了日 : 2011年9月11日
- 本棚登録日 : 2011年9月11日
みんなの感想をみる