考えることこそが生きるという事なのだろうか。
哲学を学ぶ上での入り口として良いと思う。
しかし、素人ながら「哲学」以外の面で疑念を抱く部分があった。
それは、23善悪[1]の
「最近は、少年少女、君と同じ年齢の人による殺人が確実に増えている。」
の部分である。
筆者の述べている『最近』がいつのことなのか分からないが、この本が出版された2000年前後と私は考えた。
そして、当時の警察白書、犯罪白書をみたところ、『確実に増えている』という主張には疑問を抱くようなデータを目にした。
少年少女に、善悪を考える上で、当事者意識を引き出すためにこうした書き方をしたのかもしれない。
あるいは、筆者の主張を鵜呑みにせずに自分で情報収集を行い、考えて欲しいと思っていたのかもしれない。
だが、こういう統計情報は『正しく』伝えるべきなのではないかと感じた。
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- 感想投稿日 : 2018年4月22日
- 読了日 : 2018年4月22日
- 本棚登録日 : 2018年4月14日
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