異邦人 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1963年7月2日発売)
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感想 : 1368
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ここ数年で読んだ海外古典の中で一番感銘を受けた。素晴らしかった。

古典文学を読んだ時なぜか作中の時代もその当時のものだと錯覚してしまう気がする。この小説の時代設定も書かれた当時のものなのだろうか。裁判がずいぶん不正確で不公平だなと思った。裁判制度に対して作者が一石投じる意図もあったのだろう。

主人公は極めて理性的かつ合理主義的思考を持っているものの、自身の意思とは無関係に生ずる本能的欲望には弱く、他人への共感力に欠けた行動を取ってしまうのが面白かった。

ラストの主人公の叫びは何度も読み返すと思う。良い終わり方だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年2月25日
読了日 : 2024年2月25日
本棚登録日 : 2024年2月25日

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