雲霧仁左衛門(後) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1982年6月29日発売)
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感想 : 46
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著名の「雲霧仁左衛門」は、盗賊の首領で悪者。
それに対抗する火付盗賊改方のお話。

雲霧仁左衛門は血を流さないように用意周到に何年もかけて計画を立て、生活に困るような商人を相手に華麗にお金を盗む。
極悪人ではないので、主人公が火付盗賊改側なのか盗賊側なのかハッキリせず、どちらも主人公と言える。
そのため、話を読み進めてもイマイチ感情移入が出来ずあまり面白くなかった。

ただ、鬼平や水戸黄門など、悪者をバッタバッタと退治する単純なストーリーではないので、その点はさすがに池波正太郎だなぁと思う。

TVドラマでは、盗賊側の雲霧仁左衛門が主人公になってるようですね。
中井喜一だし。。。
テレビドラマや映画は見てません。
ちなみに、映画の方は最悪の出来のようですね。後書きにそう書いてあった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年3月30日
読了日 : 2015年5月22日
本棚登録日 : 2015年3月24日

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